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日頃の習慣として、何気なく行なっている耳そうじ。といっても、そのやり方は人によって千差万別。耳かきでポリポリ耳そうじをする人もいれば、綿棒で耳そうじをする人。あるいは、毎日こまめに耳そうじをする人もいれば、気がついたときにチョチョっとする人もいます。
耳そうじのし方は人様々、個人の自由といってしまうと、それまでですが、やり方によっては耳のトラブルにつながりかねないのでご用心を。
人はなぜ耳そうじをするのでしょう。なかには、「耳そうじが快感だから」という人もいるでしょうが、本来の目的はたまった耳あかを取り除くことにあります。では、その耳あかとは、一体、どんなものなのでしょうか。
耳あかは、外耳道の皮膚にある皮脂腺、耳垢腺というところから出る分泌物と古くなった表皮、外から入ったほこりなどが混ざり合ったものです。
汚いと思われている耳あかですが、実は重要な働きを担っています。まず、耳あかは酸性で蛋白分解酵素が含まれているため、殺菌作用を持っています。そして耳の中に適度な潤いをあたえ傷つきにくくする皮脂がでており、皮膚を保護します。
ところで耳あかには、粉状になったドライタイプと湿り気のあるウェットタイプの2つがあります。これは遺伝によるもので、日本人にはドライタイプ、欧米人にはウェットタイプが多いといわれています。また、ユーラシア大陸を南下してきた縄文人はウェットタイプ、シベリアなどに長く留まった弥生人は、ドライタイプが多かったといわれています。
では本題の耳そうじのやり方についてお話ししましょう。耳あかは、自浄作用によって自然に外耳道の入り口へに排出されるようになっています。あまり頻繁に耳そうじを行うと、外耳道の薄い皮膚を傷つけ、皮膚のびらん、水様性の耳だれ、さらにはカビが生えてかゆみが増すなど、慢性の湿疹性外耳道炎を起こす可能性もあります。ですから、耳そうじの頻度は2〜3週間に1度くらいが適当です。
耳そうじをするフォームは、中指で耳かきの背を押さえ、親指と人差し指をあわせた3本の指で構えます。そして、耳あかをかき出すときに、薬指をそっと頬にあてます。また、耳あかは入口から1cmくらいのところにたまるので、耳かきを深く押し込む必要はありません。注意したいのは耳そうじ中子供がぶつかって、鼓膜を破る事故。耳そうじをするときは、必ず子供やペットのいないところで行いましょう。また子供が大人のまねをして、自分であるいは子供同士で耳かきを使用して事故になった例も多いため、小さな子供の見ているところでは耳かきはしないでください。
用いる道具に関していうと、ドライタイプの耳あかには、へら状になった耳かきの方が便利ですが、ウェットタイプでは綿棒の方がよく使われます。ですから、ウェットタイプの人が多い欧米では、綿棒の利用が圧倒的のようです。
日本人はドライタイプの人が多いので、耳かきを愛用している方も多いでしょうが、耳かきにはいろんな種類があることをご存知でしたか?
日本では、へら形をしたタイプが耳かきの主流で、材質も竹をはじめ、金属、プラスチックなど、さまざまなものが市販されていますが、先端の形にも新しいタイプが生まれ、金属のスパイラル型、円盤を数枚重ねた型、細いワイヤーを3連に束ねたものなどが出ています。
ちなみに、耳かき棒の先についているフサフサの毛は梵天(ぼんてん)と呼ばれ、アヒルの羽毛を用いることが多いそうです。
さらに最近では、ファイバースコープ(内視鏡)型の耳かきも登場しました!イヤースコープを耳の中に入れ、手元のファインダーに映し出される、自分の耳の中を見ながら、そうじをするというものです。
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